2018年02月20日21時00分

正式に日本国籍になった、五十嵐カノアの心境

これまでアメリカと日本の二重国籍であった現CTサーファーの五十嵐カノア「Kanoa Igarashi」(20歳)。
2020年東京五輪に向け、正式に日本代表の強化指定選手となり、これまでアメリカ国籍としてWSL(ワールドサーフリーグ)のワールドツアーに出場していたが、今シーズンから国籍を日本に変更すると発表された。



そんな彼に対し、悲しいことに賛否両論さまざまな声が上がっている。

そこで米国サーフメディア「SURFER」がカノアの心境に迫ったインタビュー記事を、world surf moviesが和訳記事を公開している。
以下、「world surf movies」

「ワールドツアー入りを決めた時はアメリカを選んだけど、どんな心境の変化があったの?」

僕の人生において最もハードな決断だったんだ。過去6年ほど考えていた問題で、どれほどタフな決断だったかは分かってもらえないと思うけど。
いくつか理由があって、まず僕はカリフォルニアに大勢の友達やサポーターがいて、僕自身もアメリカ人として誇りを持ってる。
その一方、家族や親戚からは、僕がサーフィンを始めた頃から日本代表としての活動を望まれ続けてたんだ。
僕は100%日本人で常日頃からその意識もあるだけに、国籍について正式な決断を下すことは、ある意味避けようとしてた。だって、僕はサーフィンしたいだけなんだから。
でも、ついに決断を下すべき時が来た。祖父母は年齢を重ねていって、もしかしたら東京五輪が観戦できる最後のオリンピックになるかもしれないし、そのオリンピックが日本で開催される。
この状況を考えた時に鳥肌が立ったね。サーフィンにとってクレイジーな時が来たんだし、僕も決断を下すべき時だって感じて。
アジアのサーフィンにおいて、自分たちのエリア出身のCTサーファーが存在することはクールだし、大きな意味があるとの思いもあったんだ。


「ワールドツアーはアメリカ国籍で、オリンピックは日本代表という形は無理なの?」

ワールドツアーでも変える必要があると思うよ。正式な手順については分からないけど。ただ、今回の決断を下してはっきりしたことがあった。
オリンピックが僕にとって大きいのは明らかだけど、日本を代表し、アジア人サーファー全体に刺激を与えたりしながらサーフィンを広げていくこともまた、僕にとって重要だってね。


「日本では今回のニュースは喜んで受け入れられると思うけど、アメリカではどうだと思う?」

ネガティブなコメントなんかは残念だね。僕がアメリカを出ていくわけじゃないんだから。僕はアメリカン人だし、アメリカ生まれ。でも、オリンピックはそれ以上の意味合いがあるってだけ。
オリンピックはスポーツを通して世界各国が一堂に会し、戦争の代わりに各種競技で競い合うものって僕は思ってる。
今回初めてサーフィンがオリンピック競技になるんだから、僕らサーファーにとって、サーフィンの素晴らしさを世界にアピールできる大きなチャンス。
もちろん金メダル争いもあり、今回僕は日本代表として出場を目指すことになるんだけど、僕のことをよく知ってる人なら、僕の決断を理解してくれると思うよ。


「結局のところ、カノアの名前に脇付される国旗が変わり、日本代表としてオリンピック出場する以外は何も変わらないってことだね。」

その通り。これからもハンティントンビーチで暮らすし、ハンティントンは僕がサーフィンを学び育った場所だから、僕はどこにも行かないよ。
ただ、今回の決断により僕がワールドツアーで初のアジア人サーファーになったことは、非常に大きな意味があるね。
日本だけじゃなく、中国、韓国、台湾とかにも多くの若手プロサーファーがいて、彼らがサポートしたり繋がりを感じられるサーファーが誕生したわけだから。
これまで以上に、アジア諸国を訪問して、サーフィンを広げていく活動をしていくつもり。僕の人生においてサーフィンの恩恵は多大だから、今度は僕がサーフィンに還元して、サーフィンへの思いを伝えていく番なんだ。

http://world-surf-movies.com/2018/02/14/post39790/「記事元」


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